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男女共同参画に関するアンケート結果について
アンケート実施日:平成23年6月
はじめに
豊橋技術科学大学は,修学,教育・研究および大学運営等あらゆる場面で男女共同参画の推進を図るため,平成23年4月に男女共同参画推進室を設置しました。
このアンケートは,本学教職員の方々の男女共同参画推進に対する意識や考え方を把握し,今後の本学での男女共同参画推進に関する行動計画等作成のための参考に資するため実施しました。
本学は工学系の単科大学という小規模な大学であり女性教職員の占める割合は決して多くはありません。
職種別,年齢別,家族環境など詳細な分析も可能ですが,個人が特定される懸念もありますので,あくまでも本学の男女共同参画推進のための基礎資料として活用させていただくこととし,公開版においては,全般的な分析結果の紹介に留めます。
また,自由記述欄に,多数の意見等が寄せられました。
本学への男女共同参画推進への貴重なご意見として,可能な範囲でご紹介するとともに今後の活動への参考にしたいと考えています。
お忙しい中ご協力いただいた教職員の皆様には,あらためて感謝申し上げます。ありがとうございました。
対象者数及び回答者数
職種 | 対象者 | 回答数 | 回答率 |
---|---|---|---|
合計 | 540 | 308 | 57.04% |
常勤教員 | 205 | 121 | 59.02% |
常勤一般職員 | 133 | 67 | 50.38% |
非常勤フルタイム | 61 | 26 | 42.62% |
非常勤パート(事務以外) | 32 | 16 | 50.00% |
非常勤パート(事務) | 109 | 76 | 69.72% |
未回答 | 2 |
設問
- 男女ともに仕事と家庭を両立(調和)させていくには,どのようなことが必要だと思いますか。
- 女性が仕事と家庭を両立させる上で負担に感じる(感じると思われる)ことはどのようなことですか。
- 女性が大学での職務(教員:教育・研究,職員:業務)を継続しやすくするために,どのような制度・支援があると良いと思いますか?
1.男女ともに仕事と家庭を両立(調和)させていくには,どのようなことが必要だと思いますか。(男性・女性ともに回答)
アンケート結果の考察
最も多い回答が「職場(上司や同僚等)の理解が得られない(12.1%)」,次いで「勤務時間の弾力化(9.9%)」,「年次休暇等の取得しやすい環境(8.7%)」の順位となった。
性別で見ても,「職場(上司や同僚等)の理解」が得られない(男性:10.9%,女性:14.0%)」が男女共に最も多く,より女性にその傾向が強い結果となった。「勤務時間の弾力化」及び「年次休暇等の取得しやすい環境」については男女で順位が異なるものの他の項目と比較しても,回答率が高い。その他の項目については,概ね3~6%前後の回答率となっており,それぞれの項目についても必要であるとする回答が多い結果となった。
また,性別で比較した場合,「病児保育への支援」と「両立に関する精神的支援」について,女性の回答率が高くなっている。
集計結果の表,グラフ
設問 | 男 比率 |
女 比率 |
合計 |
---|---|---|---|
(1)性別役割分担の意識を変える | 5.2% | 6.3% | 5.7% |
(2)仕事中心の考え方を変える | 6.2% | 4.4% | 5.4% |
(3)職場(上司や同僚等)の理解 | 10.9% | 14.0% | 12.1% |
(4)労働時間の短縮 | 5.8% | 5.3% | 5.6% |
(5)勤務時間の弾力化 | 10.8% | 8.7% | 9.9% |
(6)年次休暇等の取得しやすい環境 | 8.7% | 8.9% | 8.7% |
(7)多様な休業制度 | 5.2% | 4.4% | 4.9% |
(8)休業中の代替要員の確保 | 5.3% | 4.3% | 4.9% |
(9)休業中に自宅で仕事を継続できるしくみ | 5.3% | 4.8% | 5.1% |
(10)休業中の経済的支援 | 3.5% | 3.4% | 3.4% |
(11)子育て支援のための業務免除 | 4.7% | 2.6% | 3.8% |
(12)研究や授業等の支援員の確保 | 3.3% | 1.7% | 2.6% |
(13)学内委員会の負担の軽減 | 2.7% | 1.0% | 2.0% |
(14)職場内における保育スペース等の設置 | 5.3% | 5.1% | 5.3% |
(15)ハラスメントのない環境づくり | 2.4% | 4.3% | 3.1% |
(16)女性教員(研究者)の積極的採用 | 1.6% | 1.7% | 1.6% |
(17)女性教員(研究者)の研究環境における改善策 | 0.5% | 0.5% | 0.5% |
(18)家事のサポート | 3.2% | 3.6% | 3.4% |
(19)病児保育(子どもが病気の際に専用スペースにおいて保育及び看護ケアを行うサービス)への支援 | 3.2% | 6.1% | 4.4% |
(20)高齢者などの介護への支援 | 3.8% | 5.1% | 4.4% |
(21)両立に関する精神的支援 | 1.6% | 3.2% | 2.4% |
(22)その他 | 0.7% | 0.7% | 0.7% |
(17)の具体策(主な意見)
フレックスタイム導入,学内保育所の設置もしくは保育所との優先契約
(22)その他(主な意見)
- 保育園の延長保育,在宅勤務,フルタイムの代替がなければ,精神的に(育児)休業しにくい。
- 常勤職員に対する支援(非常勤講師の対応),学内保育所の設置 等
- 授業実施時間,会議開催時間の配慮(朝の早い時間帯,夜遅くまでの会議等)
- 役員クラス1名を女性にする
2.女性が仕事と家庭を両立させる上で負担に感じる(感じると思われる)ことはどのようなことですか。(女性のみ回答)
アンケート結果の考察
最も多い回答が,「疲労,睡眠不足,精神的ストレスなどを感じる。(18.7%)」次いで「早退,遅刻,休みなど勤務が不規則になってしまう。(15.7%)」であった。職種別分布については掲載を省略したが,女性教員に限れば,「多忙時のサポート体制が整っていない。」「仕事が忙しく育児・介護に要する時間が削られる。」が同程度の回答率となっている。
集計結果の表,グラフ
設問 | 集計 |
---|---|
(1)性別によって異なる処遇があると感じる | 9.6% |
(2)職場に何でも話せる人がいない | 3.0% |
(3)仕事に対して家族の理解や協力が得にくい | 7.5% |
(4)職場で育児・介護に関する理解がない | 8.4% |
(5)仕事が忙しいので,育児・介護に要する時間が削られる | 11.4% |
(6)早退,遅刻,休みなど勤務が不規則になってしまう | 15.7% |
(7)仕事が集中して忙しい時のサポート体制が整っていない | 14.5% |
(8)仕事と育児(介護)を両立しようとすると不利益を被る | 7.8% |
(9)疲労,睡眠不足,精神的ストレスなどを感じる | 18.7% |
(10)育児(介護)と仕事の悩みを相談する人がいない(職場外を含む) | 2.4% |
(11)その他 | 0.9% |
(11)その他
- 長時間勤務や土日出勤を高く評価する雰囲気
- 特にない
3.女性が大学での職務(教員:教育・研究,職員:業務)を継続しやすくするために,どのような制度・支援があると良いと思いますか?(女性のみ回答)
アンケート結果の考察
「柔軟な勤務時間制度(短時間勤務時間制度)(13.2%)が最も多い結果となった。
次いで,ほぼ同率であるが,「職場の理解の促進(9.3%)」「育児・介護休業を取得しやすい体制整備(9.1%)」の順となっている。それ以降の順位としては,ほぼ拮抗する形で,「一時退職後の再雇用制度(8.7%)」「長時間保育(8.5%)」「病児保育(8.2%)」「学童保育(8.2%)」が並んでいる。
集計結果の表,グラフ
設問 | 集計 |
---|---|
(1)保育所への入所優先制度 | 6.0% |
(2)病児保育 | 8.2% |
(3)長時間保育 | 8.5% |
(4)学童保育 | 8.2% |
(5)ベビーシッターの斡旋 | 2.7% |
(6)授乳・おむつ交換の出来るコーナーの確保 | 1.1% |
(7)育児・介護休業を取得しやすい体制整備 | 9.1% |
(8)男性の育児休業取得促進 | 6.2% |
(9)休業後の職場復帰支援 | 7.4% |
(10)一時退職後の再雇用制度 | 8.7% |
(11)在宅勤務制度 | 6.9% |
(12)柔軟な勤務時間制度(短時間勤務時間制度 等) | 13.2% |
(13)年次休暇の取得促進 | 3.3% |
(14)職場の理解の促進 | 9.3% |
(15)その他 | 1.3% |
(15)その他(主な意見)
- 学内に保育施設があると良いのでは?(2)
- 評価においてその点を考慮する。特に女性教員で義務教育以下の子供がいる場合。
- 超勤をする必要のない状況
- (6)の項目があるならば,職場内に保育スペースと,子供の様子を見に行く小休憩?
- 会議,委員会の勤務時間内終了(2)
- 女性研究者限定の外部資金やプロジェクト募集(eg..スミセイ)情報の提供)