活動報告
2024年度ダイバーシティ活動支援学生の坪井未来さんがIMLEXプログラムに採択されました
2025年07月01日
本学のダイバーシティ推進に積極的に関わってくれている坪井未来さん(2024年度ダイバーシティ活動支援学生)が、国際修士プログラム「IMLEX(Imaging and Light in Extended Reality)」に採択されました。
このたび、ダイバーシティ推進センターの吉田祥子教授が、IMLEX採択に至るまでの経緯や、今後の目標などについて、坪井さんにインタビューしました。
豊橋技術科学大学 情報・知能工学専攻 博士前期課程1年の坪井未来です。今回、IMLEXプログラムに採択され、この夏からヨーロッパで勉強する機会を得ました。
出身は鈴鹿高専で、知覚分野の研究に興味があり、本学に進学しました。 選考の過程は想像以上に大変でしたが、無事採択されて本当に嬉しいです。
現在、中内茂樹教授の研究室で、「教育とモダリティとアートの関係」をテーマに複数のプロジェクトについて研究を進めています。(註:モダリティとは、ヒトの知覚情報に対する文脈や認識の介入)学際的な研究分野で、取り扱う対象が広いので大変面白いです。
IMLEXプログラムの履修システムは、昨年と今年で変更があり、前期は本学の科目を履修する必要がありません。
学位は東フィンランド大、ジャン・モネ大、KUルーベンの共同修士号(Master of Science)と豊橋技術科学大学(工学修士号)のダブルディグリーになります。そのため、ヨーロッパに出発する前の今は、研究に集中できて充実した日を過ごしています。
IMLEXプログラムでは、9月から12月にFinlandの東フィンランド大学で学び、2026年の1月から6月はフランスのジャン・モネ大学で学ぶ予定です。休暇を経て、2026年の9月からベルギーのKUルーベンでサマースクールに参加した後、豊橋技大に戻ってきます。休暇は2ヶ月あるため、産業パートナーのもとでインターンシップに参加することも考えています。 2027年に再度ヨーロッパに渡って、修士論文はヨーロッパで仕上げます。これも今回のIMLEXプログラムから変更になった点です。
順調にいけば、2027年の9月に学位取得の予定です。ヨーロッパのフランス語圏に滞在する期間が長いので、可能ならば今年の8月から、フランス語を学ぶために語学コースに参加しようと考えています。
IMLEXプログラムでは、ヨーロッパでXRを用いた教育ツールの開発等を通して先端技術とこれまでの研究を融合させていくことが楽しみです。将来は、デジタル技術を使った教育システムを開発し、地方・都市部の機会格差の是正に取り組みたいと考えています。